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CentOS 7と相性が悪いVPS

2018年3月2日

今回は、僕が実際に使ってみて困ってしまったVPSサービスの話をしようと思います。

それはServersMan@VPSというサービスで、僕はこのVPSサービスを気に入っていて今でも使っていますが、2点だけ不満というか残念だと思う点があるのでそれをお伝えしようと思います。

実際に使ってみた経験を踏まえた意見ですので、CentOS 7でVPSを構築しようと思っている方の参考になればと思います。

ServersMan@VPSで始めたウェブサイト運営

じつは僕自身がServersMan@VPSをずっと使っていて、今でも一つのサーバーはここで実行しています。

初めて使ったVPSもServersMan@VPSでした。

 

僕の本業は業務用パッケージシステムを販売している会社の勤務で、そこはJavaとかOracleとかのヘビー級なシステムがメインです。

ある長期休暇の折、「自分のウェブサイトを作ろう!」と思い立ったもののブログの構築とか運用に関しては何も知りません。

でも初めてだし、いつ挫折するかわからないからあまりお金は使いたくない。

調べているうちにVPSという選択肢があることを知り、VPSについて調べているうちにServersMan@VPSというサービスを知りました。

 

ServersMan@VPSの魅力はなんと言ってもその価格にあると思います。

メモリ1G、CPU2コアというスペックながら、月額467円(税抜)という価格は非常に魅力的です。

他のVPSサービスではメモリ512MBプランというのがありますが、正直メモリ512MBというスペックでサーバーを実行するのはかなり厳しいと思っていますので、最低ラインは1Gだと思います。

そのスペックが月々ワンコイン(500円)で手に入るのは魅力的です。

さらにServersMan@VPSは後からプラン変更をできるというのです。これは、万が一ウェブサイトのアクセスが増えたりした場合にサーバーのデータを残したままスペックを増強できるというものです。

これは鬼に金棒だと思い、ServersMan@VPSでサーバーを立ち上げ人生初のウェブサイトを公開しました。

 

しかし実際に使ってみて、かなり困った問題が二つありました。

問題点1: CentOS 7のパッケージが更新できない

一つ目はCentOS 7をインストールした場合にサーバーのパッケージの更新ができない問題です。

yumを使ってシステムを更新しようとすると、必ず以下のエラーが出ます。

更新できないだけならまだしも、何か新しいパッケージを導入しようとするときもこのエラーが発生します。

この問題に関しては、ServersMan@VPSも把握しています。

http://www-wp.dream.jp/search.php/?p=23141

この質問と回答を見ていると問題の発端は

過去のある時点でCentOS側でinitscriptというパッケージが更新され、この更新をインストールしたらVPSサーバーにアクセスできなくなった

ということのようです。

そしてServersMan@VPSが提供した対処策は以下の二つです:

  1. サーバーを再インストールする
  2. ServersMan@VPSに依頼して、initscriptを古いバージョンに戻してもらう

 

問題が発生する原因は

仮想化プラットフォームとの相性が悪いから

だそうです。

そういえばServersMan@VPSのVPSはOpenVZという方式で、他の方式に比べるとリソースの有効利用はできるけど、少し自由度が低いんだとか聞きました。

 

そして問題を回避するための方法は、

設定ファイルをいじって、今後もinitscriptが更新されないようにする

だそうです。

 

僕は提案された回避策を試したのですが、これをやると別のパッケージを更新するときなどに問題が発生します。また新しいパッケージを追加するときも問題が起きます。たしかnodeJSを入れようとしたら、initscriptが古いためにできませんでした。

Linuxのパッケージは依存関係が芋づるのようになっていて、あるパッケージを入れるには別なパッケージが必要になり、依存パッケージにも必要な最低バージョンまで決まっています。initscriptを更新できないと、それに関連した別なパッケージも更新されません。

そんな状態だと新しいパッケージを追加しようとしても何かしらのエラーが発生します。既存のパッケージを更新されずに放置すれば、最悪セキュリティのリスクとなります。

しかも、この問題が最初に発生してからかなりの時間が経っているのに根本的な解決策は提示されていないのも非常に残念な点です。

上のFAQも、問題が発生した当初の緊急対処策ならわかります。しかし初めて問題が発生してから2年以上経つのに根本的な解決策が出ないというのは、「CentOS 7は使えない」というメッセージとも受け取れます。

僕は結局CentOS 6でサーバーを再インストールしました。CentOS 6では同じ問題が発生しないのでそれをそのまま使うことにしました。

しかしCentOS 6のEOL(End of Life=サポート終了)は2020年11月です。その時期を過ぎればサポート終了した状態のまま使い続けるしかありません。

UbuntuなどのCentOS 7以外を使っていればこの問題はないのでしょうが、CentOSはかなりシェアも高いOSなので非常に残念です。

問題点2:プラン変更でIPアドレスが変わる

冒頭でも書いた通り、ServersMan@VPSのもう一つの魅力はプラン変更ができることです。

「メモリ1Gプランで手狭になってきたらメモリ2Gプランに切り替える」

というような柔軟な使い方ができるのです。

 

しかしここにも落とし穴がありました。

プラン変更は確かにできます。しかしプラン変更をするとIPアドレスが変更になってしまうのです。

これはServersMan@VPSの会員にならないとわからないかもしれませんが、会員ページにログインしてプラン変更をしようとすると以下の文言が出てきます。

プラン変更のご注意事項

1.IPアドレスの変更

 プラン変更するとIPアドレスが変更になるため、ご注意ください。

・・・

これはかなり想定外でした。

プラン変更をしてもデータは失われないのですが、IPアドレスが変更になってしまうというのです。

IPアドレスが変更になるということは、VPSの用途として大半を占めるであろうウェブサイトにとっては問題です。

プラン変更をするたびにDNSの更新をしなければなりません。

サーバー内にIPアドレスを直に指定して行われていた設定項目などはすべて更新しないといけません。

手順を洗い出しておけば大したことではないかもしれませんが、多くの方は二の足を踏むのではないでしょうか。

しかも新しいIPアドレスはプラン変更をするまでわからないのです。だから必ずある程度のダウンタイムが発生することを覚悟しないといけません。

またこういう作業に慣れていない場合(大半の方がそうでしょう)、最悪ウェブサイトが起動せずトラブルシューティングをしている間に長時間のダウンタイムとなってしまう可能性もあります。

せっかくウェブサイトのアクセスが増えてきたからそれに対応するためにサーバーを増強するというのに、そのためにかえって長時間のダウンタイムを引き起こしてしまっては本末転倒です。

これをするくらいなら別のVPSを借り、そちらに既存のサイトのデータをすべて複製し、一旦両方のサーバーを稼働させた状態でDNSだけ切り替えた方が確実だと思います。

実際に僕はその選択肢を取りました。別業者のVPSにサイトを移転してからDNSだけを切り替えたので、ダウンタイムはゼロでした(ダウンしても影響もない弱小サイトでしたが)。

まとめ

以上、ServersMan@VPSに魅せられてVPSにチャレンジしたものの、古いOSに切り替えざるをえず、残念だなと思った自分の体験談を紹介しました。

まとめると以下の2点です。

  • CentOS 7は相性が悪い
  • プラン変更はできるがIPアドレスが変更になるので、ウェブサイトを公開している場合、単に再起動する以上のダウンタイムが発生する
  • CentOS 6ならば問題はないが、サポート終了は2年後

とはいえやはり魅力的なVPSだと思うのでぜひこの問題を解決してもらいたいなと今でも期待しています。

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